
データ作成の注意点
・配置画像について
1.画像の入稿については、「リンク画像」・「埋め込み画像」どちらでも構いません。 リンク画像は、イラストレータのデータ容量が、埋め込み画像で処理するより軽くで済むのですが、リンク画像の入稿 に入稿抜けがないか確認する必要があります。埋め込み画像は、イラストレータのデータの容量が大きくなるが画像 ファイルを入稿せずに済むので画像ファイルの入稿の確認が不要です。

・埋め込み画像の解像度を確認する
Illustrator のファイルに埋め込んだ画像データの解像度を確認することが可能です。

上図のように、埋め込まれた画像を選択された状態で、メニューバー「ウィンドウ (W)」→「ドキュメント情報」 を選択すると、下図のウインドウが出現します。その「ドキュメント情報」ウインドウの右上のボタンをクリッ クすると 1 のようなメニューが表示されますので「選択された内容のみ」を選択してから「埋め込まれた画像 (E)」を選択してください。

下図のように、埋め込まれた画像の解像度が確認できます。 過度に画像の拡大・縮小をすると、画像劣化の原因になります。拡大は 120% 程度、縮小は 70% 程度までを 目安にしてください。画像のサイズや解像度の設定は、Photoshop などで画像編集のソフトで行い、イラスト レーターでは配置や微調整の拡大・縮小が理想です。

・「画像の埋め込み」手順
リンク画像を選択し、「リンク」ウインドウの右上のボタンをクリックすると2のようなメニューが表示されますので「画像を埋め込む」を選択してください。

下図のように、画像を選択すると、画像の上にXがなくなり、「リンク」ウインドウには、ファイル名の横にアイコンが表示されます。このように表示されると、「埋め込み画像」となります。「埋め込み画像」は、「リンク画像」のときよりイラストレータのデータの容量が大きくなります。

・パスの多い複雑なオブジェクトやスタイライズ効果を多用したオブジェクトについて(ラスタライズ)
パスがとても多いオブジェクトや、不透明度を多用したドロップシャドウ等のスタイライズ効果を使用されている場合、
製版工程でエラーを起こすことがあります。このような部分は、ラスタライズをして頂くとデータが簡潔になりエラー防止に繋がります。
ラスタライズとは、パスがとても多いオブジェクトや、効果を使用しているものを、ビットマップ画像に変換する処理です。
データチェックの際に、ラスタライズが必要であると判断した場合、お客様へデータ修正をご連絡をさせて頂きます。
ラスタライズ処理されたものは、修正が出来なくなりますので、ラスタライズ前のデータは、保存されておくことをオススメします。
・ラスタライズの設定について
ラスタライズの設定の方法は、ラスタライズかける部分を選択し、「オブジェクト」→「ラスタライズ」を選択してください。
ラスタライズの詳細な設定はコチラの内容にしてください。
カラーモード︓CMYK、解像度︓その他 800ppi、背景︓透明
オプション アンチエイリアス︓アートに最適(スーパーサンプリング)、特色の保持︓チェック無
ラスタライズで画像化されると、選択ツールでは下のように表示が変わります。
ラスタライズ処理されたものは、修正が出来なくなりますので、ラスタライズ前のデータは保存されておくことをオススメします。 ラスタライズ後は、ラスタライズ前とプレビューの変化が起こっていないかよく確認ください。 ラスタライズされた部分(画像化された部分)を拡大すると、画像が粗くなりますのでご注意ください。
パスの多い複雑なオブジェクトや、スタイライズ効果を多用したオブジェクトの影響で、製版作業時に、出力機器の性能が対応できず正しく製版できない場合は、弊社にてラスタライズなどのデータを軽くする作業を行わせていただく場合がございます。
印刷データの作成ポイント
「印刷データの作成ポイント」を、さらに詳しくご説明いたします。是非ご参考にしてみてください。