カラー印刷と一色印刷の違いについて
(図ー1、プロセスカラー)
カラー印刷とプロセスカラーの1色の単色印刷の違い。カラー印刷とCMYKのプロセスカラーの単色印刷の違いについて、お話します。カラー印刷とは、CMYKの4色の標準インキを、4色とも使った印刷をカラー印刷と言います。業界では、その際の標準インキCMYKをプロセスインキと呼んでいます。
そのプロセスインキを1色使って印刷したものをプロセスカラーの単色印刷と言うわけです。
例えばブルーのインキを使って印刷したい人は、プロセスインキでは左図(図ー1)のCシアンのインクの色になりますので、もっと異なったブルー(図ー2)にしたい場合は、プロセスカラーの単色印刷ではない、と言うことになります。一般の方には、少しわかりにくいかも知れませんが、多くの印刷会社では効率面を考えて4色機の印刷機に、プロセスインキを4色セットしていることを前提に、価格設定をしているところが多いと思います。印刷機にセットしているインキを、終日変えないで、作業を続けると効率がアップしますが、途中でインクを変えるとなると、インキ壺の洗浄に手間がかかる等の事情が有ります。その為にシアンの青と「図-2」の青の印刷では、価格を別設定している会社が一般的です。
因みに、図ー2の色は、インキを調合して単色(特色)で印刷するか、2色(C70とY35の網点)を使って印刷をすることになります。
特色をCMYKで印刷する。
前述のようにカラー印刷機は、常にCMYKのインキを搭載していますので、特色をCMYKで再現する事も効率的です。当社は伝票印刷もカラー印刷機で印刷するケースが多いのですが、伝票中にある(図ー2)の青をCMYKで印刷する場合は、C(70%)とY(35%)の2色をカラー印刷機で再現します。
各企業のコーポレートカラーのロゴ・マークを正確に印刷する場合は、カラーコード(分色の濃度指定)が必要です。カラーコードをお持ちでない場合は、当社で近似色の色を作成します。
「1色印刷の意味が分からない」と、お客様に多くの問い合わせを頂いています。カラー印刷の中に、1色で、住所等を印刷する意味ではありません。プリントフェスタの価格表の「1色印刷」とは、下記の説明のように、クーポン券やチケット全体をプロセスインキのいずれかの1色で印刷することです。①がカラー印刷。②~⑤迄が1色印刷です。
①カラー印刷
(C、M、Y、Kの4色で印刷)
②1色印刷(プロセスカラーのシアン(C)を使った単色印刷)
(価格表では、1色印刷の料金を選択してください。)
③1色印刷(プロセスカラーのマゼンタ(M)を使った単色印刷
(価格表では、1色印刷の料金を選択してください。)
④1色印刷(プロセスカラーのイェロー(Y)を使った単色印刷
(価格表では、1色印刷の料金を選択してください。)
⑤1色印刷(プロセスカラーのキー・プレート(K)を使った単色印刷
(黒1色の印刷です。価格表では、1色印刷の料金を選択してください。)
当社では、CMYK(プロセスインキ)以外の単色を、(伝票印刷を除く)特色印刷と定義しています。特色印刷の場合は、価格表の1色印刷は該当しません。伝票以外の特色料金は、色替え料金を1色に付き、1.000円~2000円頂色替え料が発生します。ご了承ください。