伝票印刷の際に知っておきたい用語
伝票印刷を請け負う現場では、さまざまな専門用語が使われています。
問い合わせや見積もりの際にそういった用語が使われることもあるため、知っておくと安心です。
そこで今回の記事では、伝票印刷の際に理解できると便利な専門用語についてまとめました。
感圧紙
感圧紙とはノーカーボン紙とも呼ばれ、従来のカーボン紙を使用しなくても伝票を複写できる紙のことです。
構造としては上用紙・中用紙・下用紙の3層になっており、ボールペンなどで圧がかかることで間に挟まれた
マイクロカプセルが潰れ、化学反応を起こして発色する仕組みです。
複写枚数
伝票の1枚目に記入した文字が2枚目以降に同じように写る伝票のことを
複写伝票といい、その伝票のトータル枚数のことを複写枚数と呼びます。
ここで注意しなければならないのが、文字を記入した用紙を1枚目と数えるということです。
記入用紙を1枚目として、複写した次の紙を2枚目と数えます。
2枚重ねの用紙なら「2枚複写」、3枚重ねの用紙なら「3枚複写」と呼ぶことを覚えておきましょう。
紙厚
文字通り、紙の厚さを指すことばです。
感圧紙の厚さは「N~」と表示され、N40、N50、N60、N80、N100、N130、N160の7種類があります。
その中でもN60が0.08mmで一般的なコピー用紙と同じ厚みとなり、感圧紙としてはそれより少し薄いN40が主流と
なっています。
減感
伝票などに使われる感圧紙は、基本的に紙全体が複写仕様となっています。
しかし受領印欄など複写したくない箇所がある場合、その範囲のみ減感インキという特殊液を塗ることによって複写を
無効にすることができます。
増感
減感とは反対に、伝票の中の一部分のみ複写させたいという場合に特殊液を塗って複写できるよう加工することです。
一部のみ他よりも濃く複写したい、という場合にも使用されます。
丁合
伝票を作製する際に、1枚目、2枚目、3枚目とページを順番に重ねていく作業のことです。
印刷の段階ではではそれぞれ別に印刷されますが、正しい順に重ねなければ複写できないため入念な確認が必要です。
針金とじ製本
複写伝票がバラバラにならないよう針金でとじ、その部分をクロス巻きする製本方法です。
1枚目のみを残し、2枚目以降は切り取れるようにミシン目を入れて加工するのが一般的です。
天のり
一般的なメモ帳のように、1枚ずつ切り離して使用する複写伝票を作る場合に使われる製本方法です。
冊子の上部を糊付けし、マーブル柄の紙を巻いて製本します。
セットバラ
複写伝票が1部ごとにセットになるよう糊付けした加工のことで、ワンセット伝票とも呼ばれています。
ナンバリング
1冊の伝票表の用紙1枚ずつに通し番号を印刷することです。
番号で管理することができるため、相手方から問い合わせがあった際などにも便利です。
ミシン加工
複写伝票を1枚ずつ切り離しやすいように、点線状に切れ目を入れる作業のことです。
ミシン目の大きさによって切りやすさが異なります。
パンチ穴
複写伝票の上部や左端に穴を開け、最終的に綴じやすくする作業です。
8cmの間隔を開けて2つの穴を開けるのが一般的ですが、1つ穴にするなど用途に合わせたアレンジが可能です。
折り返し下敷き
見たことがある方も多いと思いますが、複写伝票に宛名や金額を記入する際は、付属のボール紙を伝票の下に敷いて
記入します。
その下敷きのことを、折り返し下敷きと呼んでいます。
もちろん、一般的な下敷きなどをその都度使用することもできますが、その作業が面倒に感じる場合は、裏表紙を
そのまま下敷きとして使用できる折り返し下敷きがおすすめです。
作業をスムーズに行うためにも専門用語は理解しておこう
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、伝票印刷に関する用語についてご理解いただけたと思います。
完璧に覚える必要はありませんが、大体の用語と意味を知っておいて、スムーズなやりとりを行いましょう。
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