無線綴じと中綴じ冊子、頁の開きやすさは、どちらがスムーズですか?

「無線綴じと中綴じとどちらが開きやすいか」というと、開きやすさは、本の構造に由来していますので、まず本の構造について簡単に説明します。
詳しくは「無線綴じ冊子と中綴じ冊子の違い」で説明していますので、ぜひご参照ください。
無線綴じ冊子の構造
無線綴じは、無線綴じ機という製本機で本の背の部分にミーディング(切込み)をいれて、ボンドで表紙と本文を糊固めする製本方法です。
ページ数が少ないと表紙も比較的に薄い紙を使いますが、ページ数が多くなるほど、表紙を厚くして本の構造を強くするのが一般的です。
例えば、20頁~30頁の本の表紙は、表紙の紙の厚さは、110㎏~135㎏でも十分です。
ところが200頁~300頁になると、表紙の厚さは180㎏~260㎏の厚い紙を使う場合が多いです。
しかし、表紙の紙が厚くなるほど、表紙と本文が頑丈に固定されるので、背やのど(綴じてある根元)が開きにくくなる傾向があります。

中綴じ冊子の構造
中綴じは、印刷した用紙を重ねて針金を打ち、用紙のセンターで折る製本方法です。
工程が簡単で、製本のスピードが速いのが特徴です。簡易的な本のイメージもあります。
8頁~60頁位の製本が多いので、表紙も比較的に薄い110㎏~135㎏までの紙の厚さが多いです。
針で綴じてあるだけの本なので、本が開きやすいのが特徴です。
また、共紙(ともがみ)と言って、本文が70㎏や90㎏の薄い紙で、表紙も同じ厚さの紙を使うと、本は更に開きやすくなります。

無線綴じと中綴じ冊子は、どちらが開きやすいか?
中綴じは、重ねた紙の真ん中をホチキスで止めるだけで、表紙の紙も薄いので、本は広く開きやすくなっています。
一方無線綴じは、表紙の紙を厚くして樹脂製のボンドで強く固定されているために、本が根元まで広く開きません。
よって、どちらが開きやすいかというと、結論としましては、中綴じ冊子の本が開きやすいということになります。